2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧

宮沢賢治の「Mind Tree」(2)- 小学4年の時、川原での「石拾い」に夢中に。小学生5年の頃から植物や昆虫も蒐集しだす。盛岡中学では「植物・鉱物採集」「登山」が学校教育の一環だった。中学で成績は急降下、<反抗的>になる賢治

盛岡中学1年の時、賢治少年が初めて学校教育の一環として「登山」した南部富士「岩手山」(2040m)。賢治少年はすっかり岩手山の虜になり生涯で十数回登っている。 泣き出したら手に負えなかったが、行儀のよい子供だった ▶(1)からの続き:小学校に上が…

宮澤賢治の「マインド・ツリー(心の樹)」(1)- 賢治誕生時、「三陸大津波」と「陸羽大地震」が相前後して起こった。母方は花巻銀行、花巻温泉、岩手軽便鉄道の設立に尽力。「仏教」が宮澤家の生活軸。母イチの花巻弁の声音は<音楽>の様だった

はじめに:多面体を生き、時にどのように結晶させるか。因果の鎖をとく”溶媒” 宮沢賢治は多面体です。詩人・童話作家・農学校教師・農業指導家・地質学者であるだけでなく、星座(天文学)好きであり、山好きであり、森や川を歩き標本採取し、石好きであり、…

ファーブルの「マインド・ツリー(心の樹)」(1)- フランス南部中央山塊の寒村に生まれる。3歳の時、祖父の農家に預けられ、<好奇心の芽>が膨らむ。文字が読めない父が町で買ってきた「動物」がのった「絵本」でアルファベットを覚える

1980年代、サントリーウィスキーのCM:ファーブル博士篇 はじめに:虫を愛でる国・日本でのファーブル人気 『昆虫記』とその著者ファーブルの名前は、大人から子供までおそらくほとんどの日本人は聞いたことがあるとおもいます。ところが、ファーブルの知名…

土門拳の「Mind Tree」(2)- 鬼瓦に顔が似ているとからかわれる。関東大震災直後、横浜市図書館の蔵書を片っ端から読み、奈良・京都の仏像と出会う。首席だったが学校に行かず「写生」に向う。17歳、「考古学」への関心

土門拳の「Mind Tree」(2)- 鬼瓦に顔が似ているとからかわれる。関東大震災直後、横浜市図書館の蔵書を片っ端から読み、奈良・京都の仏像と出会う。首席だったが学校に行かず「写生」に向う。17歳、「考古学」への関心 土門拳、14歳の時(当時中学1年)…

パウル・クレーの「Mind Tree」(2)- 音楽への深まる愛と不安。母が全身不随の病に。疲れ知らずの「読書家」。父の反対を押しのけ、母はパウルをミュンヘンの画塾に送り出した。パウルから流れ出てくる「異常な力」とは

「音楽」への愛が深まったにもかかわらず、「不安」が生じてくる ▶(1)からの続き:10歳の時、少年パウルはギムナジウム(高等中学)に入学します(入学試験は免除されている)。学校では当初、とりわけ生物学や数学、古典語と、パウルは熱心に勉強し、成…

パウル・クレーの「マインド・ツリー(心の樹)」(1)- 音楽一家だったクレー家では、「童話」がよく読まれた。絵の手ほどきをした祖母。物事に没頭しだすと異常なほど熱心になる気質。7歳の時、ヴァイオリンを習いはじめる

はじめに:長い間、一家の大黒柱はピアニスト教師の妻で、クレーはずっと「主夫」だった スイス出身の画家パウル・クレーは、表現主義やキュビズム、シュールリアリズムの美術動向に関連づけられてきましたが、実際にはそうしたレッテルは及ばないほどにクレ…