2010-12-01から1ヶ月間の記事一覧

梶原一騎の「マインド・ツリー(心の樹)」(1)- 父方の知的な高森家と、大柄で激烈な気性の母方・佐藤家の遺伝子の「合作」。不良少年を可愛がっていた英語教師(後に編集者)の父 

はじめに:「スポ根」マンガを確立した「梶原一騎」 『あしたのジョー』『巨人の星』『タイガーマスク』『愛と誠』『空手バカ一代』『赤き血のイレブン』『柔道一直線』『夕焼け番長』『キックの鬼』など、あらためて思えば、少年期にお世話になった漫画やテ…

谷崎潤一郎の「Mind Tree」(2)- 幼少期に刻印された歌舞伎、下町の芝居小屋体験。小学校担当の独自の「早期教育」。12歳の時、皆で回覧雑誌『学生倶楽部』制作

「幼年時代」に対する谷崎潤一郎の思い ▶(1)からの続き:谷崎潤一郎は、後年自著『私の「幼年時代」について』の中で次のように述べています。 「自分が小説作家として今日まで成し遂げた仕事は、従来考えていたよりも一層多く、自分の幼少時代の環境に負…

アンリ・ルソーの「マインド・ツリー(心の樹)」(1)- 「ブリキ屋」で板金工の職人だった父が不動産狂いに(7歳の時、破綻)。小学校では内気で目立たず「図画」「音楽」が得意。「樹の町」と呼ばれるほどの故郷ラヴァル

ほとんどの作品に、不思議な背景として、密林の楽園として、「樹木」が描かれているのを見てみましょう はじめに:「樹木の画家」と言われるようになったアンリ・ルソー アンリ・ルソーは、49歳の時、パリ市の税関職員を”早期退職”し、フルタイムの絵描きに…

マン・レイの「Mind Tree」(3)- 22歳、「マン・レイ」と名乗り出す。勤めていた製図会社の噴射器を自作に応用。30歳の頃、「肖像写真家」を目標にしだす

Art Bird Books Websiteでも、「Mind Tree」を展開中です。「写真家のMind Tree」のコーナーへ。文章と違って「ツリー状」の紹介になっています。http://artbirdbook.com 22歳の時、「マン・レイ」と名乗り出す。その名前の由来とは ▶(2)からの続き:ニュ…

美輪明宏の「マインド・ツリー(心の樹)」(1)- 長崎花街「丸山遊郭」近くにあった生家のカフェ「世界」の隣は芝居小屋「南座」、向いには「近江屋楽器店」と「美術骨董屋」 

Art Bird Books Websiteでも、「Mind Tree」を展開中です。http://artbirdbook.com はじめに:「美輪明宏」の”今生”のはじまりへ 「この世」に咲いた一輪の花が「あの世=天上界」にまでものびたような「マインド・ツリー(心の樹)」をもつ「美輪明宏」。シ…

美空ひばりの「マインド・ツリー(心の樹)」(1)- 横浜・磯子区の「屋根なし市場」に生まれる。「歌声」は父と「山谷」に暮らす祖母から継ぐ。3歳で「小倉百人一首」をほぼ暗誦

はじめに:「昭和」のシンボル、その根源へ 日本歌謡史上最大のスターであり、「昭和」そのもののシンボル「美空ひばり」。「美空ひばり」は、まさに「昭和」が終焉した1989年に、名曲『川の流れのように』を発表したその年(前年に東京ドームで「不死鳥コン…

泉鏡花の「Mind Tree」(2)- 中学時代、異国の美少女が登場する小説を毎日愛読。15歳受験に失敗。友人宅で尾崎紅葉の『二人比丘尼色懺悔』を読む。17歳で上京するも1年間放浪生活

中学時代、異国の美少女が登場する小説を毎日愛読(森鴎外の『即興詩人』『舞姫』) ▶(1)からの続き:鏡太郎11歳、金沢高等小学校(今の中学校に相当)に入学しましたが、家の経済的な問題から、その年の内に一致教会派の真愛学校(翌年に北陸英和学校に…

YOSHIKI(X JAPAN/Violet UK)の「マインド・ツリー(心の樹)」(1)- 4歳で「ピアノ」を弾きたいと言い出す。長期の喘息入院中、ベッドの上で父が持参した「偉人伝」を飽かず読む。ベートーヴェンが佳樹の「英雄」に

はじめに:「YOSHIKI」の「荒魂」と「和魂」 「X JAPAN」のリーダーにして、プロデューサー、ドラマー、ピアニスト、作詞・作曲家として、また自身のプロジェクトViolet UKのリーダーとして、平成11年に催された「天皇陛下御即位十年をお祝いする国民祭典」…

ロバート・メイプルソープの「マインド・ツリー(心の樹)」(1)- エンジニアだった父の趣味は「写真」と「射的」。カトリック教会で培われた世界観と「ものの配置」。アクセサリー好きだった男の子 

メイプルソープの撮影スタジオで、ローリー・アンダーソンを撮影するR.メイプルソープ。スタジオは整然とし壁際は祭壇の様。 Art Bird Books Websiteでも、「Mind Tree」を展開中です。「写真家のMind Tree」のコーナーへ。文章と違って「ツリー状」の紹介に…

谷崎潤一郎の「マインド・ツリー(心の樹)」(1)- 米相場を印刷し売り出した銀座の「谷崎活版所」に誕生。母は「美人絵双紙」番附けの「大関」。「女系」の谷崎家

はじめに:自らの「文学」と「美学」の来歴を幼少期に帰した谷崎 『刺青』『卍』『鍵』『痴人の愛』といった性や官能を耽美的に描いた大胆なモチーフ、『春琴抄』『細雪』の妖しくも美しい女性礼讃のモチーフと、「谷崎文学」の”本能寺”は、「ロマンティック…