2011-01-01から1年間の記事一覧

ウェブサイト「伝記ステーション」について

只今、「マインド・ツリー」を”搭載”したウェブサイトを構築中です。 「伝記ステーション」となります。 http://artbirdbook.com チェックして頂ければ幸いです。 本ブログも準備整い次第、順次はじまることになります。

トーマス・エジソンの「マインド・ツリー(心の樹)」(1)- <子守唄代わり>にいろんな本を読み聴かせた元小学校教師の母の「読書習慣」。小学校を辞めさせ一緒に「百科事典」を読む。9歳、高校教本『自然・実験哲学概論』を読み化学実験に取り憑か

はじめに:フェイスブックの「いいね!—I like it!」は、まさにエジソンが生んだ電話の挨拶語「Hello ! 」に相当する 世紀の「発明家」エジソンは、ご存知のように子供向け偉人伝のなかでもつねにトップバッターの一人として登場し、最初の特許申請をおこな…

宮沢賢治の「Mind Tree」(2)- 小学4年の時、川原での「石拾い」に夢中に。小学生5年の頃から植物や昆虫も蒐集しだす。盛岡中学では「植物・鉱物採集」「登山」が学校教育の一環だった。中学で成績は急降下、<反抗的>になる賢治

盛岡中学1年の時、賢治少年が初めて学校教育の一環として「登山」した南部富士「岩手山」(2040m)。賢治少年はすっかり岩手山の虜になり生涯で十数回登っている。 泣き出したら手に負えなかったが、行儀のよい子供だった ▶(1)からの続き:小学校に上が…

宮澤賢治の「マインド・ツリー(心の樹)」(1)- 賢治誕生時、「三陸大津波」と「陸羽大地震」が相前後して起こった。母方は花巻銀行、花巻温泉、岩手軽便鉄道の設立に尽力。「仏教」が宮澤家の生活軸。母イチの花巻弁の声音は<音楽>の様だった

はじめに:多面体を生き、時にどのように結晶させるか。因果の鎖をとく”溶媒” 宮沢賢治は多面体です。詩人・童話作家・農学校教師・農業指導家・地質学者であるだけでなく、星座(天文学)好きであり、山好きであり、森や川を歩き標本採取し、石好きであり、…

ファーブルの「マインド・ツリー(心の樹)」(1)- フランス南部中央山塊の寒村に生まれる。3歳の時、祖父の農家に預けられ、<好奇心の芽>が膨らむ。文字が読めない父が町で買ってきた「動物」がのった「絵本」でアルファベットを覚える

1980年代、サントリーウィスキーのCM:ファーブル博士篇 はじめに:虫を愛でる国・日本でのファーブル人気 『昆虫記』とその著者ファーブルの名前は、大人から子供までおそらくほとんどの日本人は聞いたことがあるとおもいます。ところが、ファーブルの知名…

土門拳の「Mind Tree」(2)- 鬼瓦に顔が似ているとからかわれる。関東大震災直後、横浜市図書館の蔵書を片っ端から読み、奈良・京都の仏像と出会う。首席だったが学校に行かず「写生」に向う。17歳、「考古学」への関心

土門拳の「Mind Tree」(2)- 鬼瓦に顔が似ているとからかわれる。関東大震災直後、横浜市図書館の蔵書を片っ端から読み、奈良・京都の仏像と出会う。首席だったが学校に行かず「写生」に向う。17歳、「考古学」への関心 土門拳、14歳の時(当時中学1年)…

パウル・クレーの「Mind Tree」(2)- 音楽への深まる愛と不安。母が全身不随の病に。疲れ知らずの「読書家」。父の反対を押しのけ、母はパウルをミュンヘンの画塾に送り出した。パウルから流れ出てくる「異常な力」とは

「音楽」への愛が深まったにもかかわらず、「不安」が生じてくる ▶(1)からの続き:10歳の時、少年パウルはギムナジウム(高等中学)に入学します(入学試験は免除されている)。学校では当初、とりわけ生物学や数学、古典語と、パウルは熱心に勉強し、成…

パウル・クレーの「マインド・ツリー(心の樹)」(1)- 音楽一家だったクレー家では、「童話」がよく読まれた。絵の手ほどきをした祖母。物事に没頭しだすと異常なほど熱心になる気質。7歳の時、ヴァイオリンを習いはじめる

はじめに:長い間、一家の大黒柱はピアニスト教師の妻で、クレーはずっと「主夫」だった スイス出身の画家パウル・クレーは、表現主義やキュビズム、シュールリアリズムの美術動向に関連づけられてきましたが、実際にはそうしたレッテルは及ばないほどにクレ…

ロバート・メイプルソープの「Mind Tree」(2)- ピカソの影響でキュビズム風のマリア像を描きだす。13歳、「ホモセクシャル」なのではないかと不安に。16歳、ゲイのポルノ雑誌で衝動がはじける。軍隊栄誉学生団体に加入

Art Bird Books Websiteでも、「Mind Tree」を展開中です。「写真家のMind Tree」のコーナーもあります。文章と違って「ツリー状」の紹介になっています。http://artbirdbook.com 中学生になり、マンハッタンに出かける許可をもらい、友人と美術館を巡る ▶(…

セルゲイ・エイゼンシュタインの「Mind Tree」(2)- 12歳の時、母が家を去る。「絵」と「読書」に向う。父からは「技師」になるよう説得。19歳の時、ダ・ヴィンチと内的つながりを”発見”、後継者になる運命を確信

映画『十月』(1927年)より 12歳の時、母が家を去る。家の中はまるで”空き地”に ▶(1)からの続き:「道化師」になって、もう一人の自分をつくり出さなくてはならなかった心理的背景には、母の突然の家出もあったようです。サンクトペテルブルグに父と乳母…

セルゲイ・エイゼンシュタインの「マインド・ツリー(心の樹)」(1)- 建築技師の父、うわべだけの家庭。乳母がもたらしたロシアの「大地」の匂い。ロシア・バロック建築とサーカスへの関心。「道化師」に自らを映し出した少年時代

はじめに:映画を進化させた「モンタージュ理論」は、「日本語」の<漢字>の学びからやってきた 映画『戦艦ポチョムキン』の製作で、「モンタージュ理論」を確立したセルゲイ・エイゼンシュタインは、映画史のなかでも極めて重要な位置を占めています。『戦…

美空ひばりの「Mind Tree」(2)- 敗戦翌年、芝居小屋「アテネ劇場」で旗揚げ公演。「四国巡業」でバス衝突事故、仮死状態から”甦る”。樹齢2000年の日本一の杉の大樹に誓う

焦土と化した日本列島に、大きな想像の「リンゴの樹」が誕生する ▶(1)からの続き:敗戦から2カ月後の1945年10月。”戦後歌謡曲”の最初のレコードが制作され発売されます。「リンゴの唄」でした。 「赤いリンゴに唇寄せて だまって見ている青い空 リンゴは…

ペレの「マインド・ツリー(心の樹)」(1)- ペレの曾祖父と曾祖母は黒人奴隷だった。プロのフットボール・クラブからスカウトされた父。授業中は落ち着きなくおしゃべりばかりの「問題児」。8歳の時の夢は「パイロット」

はじめに:学校の授業を何度もさぼってまで行った場所は、「サッカー・スタジアム」ではなく、「飛行機の演習場」だった ペレといえば、「サッカーの王様—The King of Football」です。16歳の時、サンパウロのサントスFCに入団、16歳9カ月でブラジル代表と…

ジョゼフ・コンラッドの「マインド・ツリー(心の樹)」(1)- ワルシャワ蜂起で土地を没収された地主貴族の父。北ロシアに流刑。「翻訳」の仕事をする父の姿。「海」や「異国」を奇想天外に”物語る”変わった少年

はじめに:アフリカ・コンゴ、『闇の奥』に向ったコンラッドの引き裂かれた心根 コンラッドの中編小説『闇の奥—Heart of Darkness』を読んだことのない人でも、映画監督フランシス・フォード・コッポラが、映画『地獄の黙示録』の原作に用いたこと(T.S.エリ…

種田山頭火の「マインド・ツリー(心の樹)」(1)- 山口・防府の大地主だった種田家。父の遊蕩三昧、女遊びで、母はノイローゼになり自殺。中学時代、俳句に熱中、「文芸同人雑誌」を発行

はじめに:郷土からもがれた”根っ子”。型破りの俳句を生みつづけた「漂泊の生涯」 俳人・種田山頭火には、「漂泊の生涯」という表現がよくついてまわります。わずかながら聞いた覚えもある「分け入っても分け入っても青い山」や「後ろ姿のしぐれてゆくか」と…

マーティン・スコセッシの「Mind Tree」(3)- 「リトル・イタリー3部作」はマーティン自身の「映し鏡」。記録映画『ウッドストック』を編集。両親に自分たちの幼少期のことを語らせたドキュメンタリー『イタリアン・アメリカン』

映画『タクシー・ドライバー』へとつながることになる初期映画『ミーンストリート』と合わせ鏡(一対)になるドキュメンタリー映画『イタリアン アメリカン』(1974年製作)。両親が暮らすリトル・イタリーのアパートで、両親に幼少期のことやイタリア・シシ…

マイケル・ジャクソンの「マインド・ツリー(心の樹)」(1)- マイケルの声は、母、そして母方の曾祖父の美声を継いだもの。USスチールの製鉄所に職を求め北上した両親の家族。祖父の厳格な気質を継いだ父ジョー

ジャクソン5から、ソロ・デビュー時のマイケル、ミュージカル 映画「ウィズ」に案山子役で演じた20歳の時のマイケルほか、多 くのインタビューを交えた映像バイオグラフィーになってます。 はじめに:「This is it!—これだ!」と叫ぶまで、無我夢中になって…

ジャック・ケルアックの「Mind Tree」(2)- 小学校時代についた渾名は「メモリーベイブ(記憶の天才)」。11歳「日記」を書きだし、自らつくった「新聞」を発行。15歳、父の印刷所が破産。作家への夢、諦める。アメフトに熱中

小学校時代についた渾名は、「メモリーベイブ(記憶の天才)」だった ▶(1)からの続き:6歳の時、ジャックは、教会付属の聖ルイと聖ヨセフ校というキリスト教系の小学校に通っています。教会付属の両小学校ではバイリンガル教育が行われていました。午前…

柳田国男(1)父と母の立場が逆転していた生家

毎晩「お化けの話」など話を聞かせた父。父と母が逆転していた生家松岡家。儒学者、神官、医師、教員と転職を繰り返した父。残された祖母の蔵書 はじめに:80歳を過ぎた晩年、自ら「柳田国男の誕生」の謎、「幼年期」に向った『遠野物語』『先祖の話』『蝸牛…

ロバート・デ・ニーロの「Mind Tree」(3)- 映画、舞台の端役でも役柄の徹底した調査・研究をつづける。オフ・ブロードウェイの舞台で評価を獲る。キャラクターの各要素が”数学”の問題のように映っていた 

内気で話すのが苦手、オーディションではパニックに陥る ▶(2)からの続き:オーディション用の<扮装写真>ファイルを編み出したのも、裏返せばデ・ニーロがあまりにも内気だったため、「扮装」せざるをえなかったためだったといえます。その内気さは、深…

滝沢(曲亭)馬琴の「マインド・ツリー(心の樹)」(1)- 5、6歳の頃、母が物語る「浄瑠璃」「草双紙」の筋を諳んじた。9歳の時、家老の父が死去、一家貧窮へ。14歳、主家から「逃亡」、江戸放浪。俳諧に染まる

『南総里見八犬伝』は、関東平野の南方、「安房(千葉)」の国が ユートピアとして描かれます。 はじめに:日本初の本格的職業作家だった「滝沢馬琴」 滝沢馬琴は、ほぼ原稿料だけで生計を立てることができる、つまり日本初の本格的職業作家とも言われていま…

ラースロー・モホリ=ナジの「マインド・ツリー(心の樹)」(1)- 2歳の時、父が賭け事に失敗し失踪。母の実家へ。父と一度だけの再会。12歳の時、「詩」を書き「文学」を読みだし、ドストエフスキーのような大作家になることを目標にたてる

はじめに:「光」の造形、「新しい視覚」を予言したモホリ=ナジ ラースロー・モホリ(モホイ)=ナジといえば、20世紀のモダン建築とモダンデザインの新たな潮流を生み出した「バウハウス」と、亡命先の米国シカゴの「ニュー・バウハウス」(現在はイリノイ工…

ロバート・キャパの「Mind Tree」(2)- 15、6歳の時、「文学」と「政治」に関心をもちだす。街頭デモで行進、逮捕、出国。ベルリンで左翼的亡命者のネットワークにつながる

15、6歳の時、「文学」と「政治」に関心をもちだす。ジャーナリストへの夢が生まれる ▶(1)からの続き:エンドレ(少年キャパ)が、「ジャーナリスト」の道を心に描くようになったのは、ギムナジウム第7学年、卒業の前年の16歳の年だったようです。「フォ…

ジャック・ケルアックの「マインド・ツリー(心の樹)」(1)- 若い頃、父から聞かされたケルアック家の「ファミリー・サガ(家族の物語)」。印刷会社を経営していた父は、かつて地元のフランス語新聞社でライター兼活字打ちとして働いていた

フレンチ・カナディアンとして幼い頃から親しんだフランス語で インタビューを受けているケルアック はじめに:若い頃、父から聞かされたケルアック家の「ファミリー・サガ(家族の物語)」 2007年、「ヒッピーの聖典』と化した自伝的小説『オン・ザ・ロード…

瀬戸内寂聴の「マインド・ツリー(心の樹)」(1)- 瀬戸内家の家業は「神殿仏具商」。小学校に上がる前すでに『祝詞』『般若心経』を諳んじれた。姉の担任先生の部屋で『世界文学全集』『日本文学全集』を読み漁る 

昭和64年・平成元年、「寂聴」が住職になった岩手県二戸市にある 東北の古刹・天台寺 はじめに:「寂聴」の由来。昭和時代、女性を主人公にした「伝記小説」を数多く著す 「瀬戸内寂聴」の名前が広く知られるようになったのは、折しも平成元年の世になってか…

土門拳の「マインド・ツリー(心の樹)」(1)- 染物の家業傾き父は北海道へ、貧乏な祖父母に預けられる。桐の老樹に憑依した拳の心。6歳、一家は東京谷中の裏長屋に引っ越す

土門拳が6歳まで暮らした山形県酒井市。鳥海山と月山に囲まれた酒井市は映画『おくりびと』のロケ地としても知られます はじめに:魂が”遊離”し、被写体に”憑依”するまで対峙する撮影現場 剣豪・宮本武蔵の”殺気”をはらむ「絶対非演出の絶対スナップ」の極…

梶原一騎の「Mind Tree」(2)- 小学校で暴れまわり、13歳「教護院」に送り込まれる。「国語」は抜群の成績。絵物語『ノックアウトQ』に熱中。商業高校1年の時、応募した小説が入選

敗戦後、川崎の公立小学校へ。ピストン堀口に憧れる。「ボクシング」が大好きに ▶(1)からの続き:疎開先の宮崎県日向町では、朝樹は地元の子供たちとは馴染めず、むしろ特攻隊員たちと仲良くなっています。隣県の鹿児島・鹿屋基地の特攻隊員が、最期の自…

スタンダールの「マインド・ツリー(心の樹)」(1)- 故郷グルノーブルの中心の広場に植えられた「自由の樹」と祖父の影響。心を開くことができなかった弁護士の父と子。7歳、母の突然の死

スタンダールが生まれたグルノーブルの町。アルプスを眺望できるこの自然溢れる町の中心地に、1783年に生まれている はじめに:欲望過となり、矛盾に陥り、意識が休まらなくなった近代人の魁として 小説『赤と黒』『パルムの僧院』『恋愛論』などで知られ、…

美輪明宏の「Mind Tree」(2)- 小学生の時、歌にオルガン、芝居、映画、「美人学校 画」に夢中に。反骨精神の根底にあるもの。前進座・川原崎国太郎の女形に「運命」を感じとる

丸山明宏、27歳の時 小学生の時、「音楽」への関心が露に。継母に買ってもらったオルガンに夢中になる ▶(1)からの続き:実母が亡くなってから間もなく、丸山界隈の資産家になっていた寺田家に若い嫁(11歳年下の輝子)がやって来ました。父・作市はこの4…

ロバート・キャパの「マインド・ツリー(心の樹)」(1)- 母は祖父一族から「不屈の精神」を受け継ぎ、ヨーロッパ放浪の旅をした父は「魅力」と「機知(ウィット)」の大切さを子供たちに教えた。家庭内にあった「長く続いた大戦闘」

Art Bird Books Websiteでも、「Mind Tree」を展開中です。「写真家のMind Tree」のコーナーへ。文章と違って「ツリー状」の紹介になっています。http://artbirdbook.com はじめに:前衛芸術家ジョルジュ・ケペシュから無期限で貸与された最初のカメラ 20世…