2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧
英国のパンク・ムーブメントの刺激を受ける ▶(2)からの続き: 12、3歳の(1977年前後)好奇心旺盛で音楽に高感度な少女が、海の向こうのイギリスを発信地にしたパンク・ムーブメントの大波を受けるのは時間の問題でした。ビョークが髪を短く刈り込んで、…
はじめに : ”エレクトリック・ジプシー”の生誕の地 ジミ・ヘンドリックス(Johnny Allen Hendrix:後に父がJames Marshall Hendrixと改名:以降、「ジミ・ヘン」、またはジミと略)は、1942年11月27日に米国で誕生しています。が、では米国のどこで生まれた…
映画『死刑台のエレベーター』より お転婆娘で、蛇を集めて薬剤師に売りつけに行った ▶(1)からの続き:ジャンヌ1歳半の時、父兄弟は店を売りにだしてしまいます。仲違いしてしまったのです。アナトールは家族と一緒に実家のあるマジラに近いヴィシーに戻…
はじめに オスカー・ワイルドとえいば、19世紀末に一輪の花として世界を魅了した華やかな社交界の寵児、「ダンディズム」のイコンとして、また小説『ドリアン・グレイの肖像』や『幸福な王子』『サロメ』の著者として知られますが、彼の数奇な運命の芽は、や…
はじめに ジャンヌ・モローとえば、フランスきっての大女優であり、映画『エヴァの匂い』(J.ロージー)や『死刑台のエレベーター』(ルイ・マル)『突然炎のごとく』(トリュフォー)『女は女である』(ゴダール)など、ヌーヴェルヴァーグ時代の作品がすぐ…
パリへの放浪。魔法使いに出会って魔法を伝授されたという話とは? ▶(2)からの続き:15歳の時、パリに放浪の旅に出ます。きっかけはナショナル・シアターで知り合った俳優のリッグス・オハラとの会話だったようで、2人は一緒にパリに渡りました。15歳と…
「棒足フリーダ」とからかわれ、内向的に ▶(1)からの続き:小児麻痺から萎えた右足の機能を回復させるため、父はフリーダに、足を使うように木登りやボート漕ぎ、ボール遊ぶにはじまり、水泳やサッカーだけでなく、ボクシングやレスリングまでいろんなス…
祖父ガスはダンス・オーケストラで、バイオリンやギターを弾いていた ▶(1)からの続き: 祖父のガスこそ、幼いキースの「心の樹」の”根っ子”を太く肥やした人物でした。キース少年にとってロンドンは、祖父ガスのいる場所であり、音楽に満ちた場所でした。…
はじめに フリーダ・カーロは、18歳の時、バスの事故で足腰を串刺しにされて以降、47歳で亡くなるまで32回もの手術(主に背骨と右足)をしています。それだけでも大変な人生であるのにフリーダは、病と闘いながら22歳の時にメキシコの大人物で天才的な壁画家…
「ダンサ−」から「歌も歌えるダンサー」へ自己イメージを変換する ▶(3)からの続き:パール・ラングのダンス・カンパニーを去ることに決めたマドンナ(20歳の時)でしたが、依然ダンサーの道を模索しています。自宅で稽古をし単発的にダンスのレッスンも受…
「乗馬」と「音楽」がペキンパー一家の伝統だった ▶(<ペキンパー・マウンテン>の麓にひろがる大農場「エンジェル農場」で、サムは兄デニーと一緒にカウボーイごっこをして遊びまくりました。ペキンパー一家は誰もが「馬」に乗れ、祖父デンヴァー・チャー…
はじめに: 世界最強のバンドでありつづける「ローリング・ストーンズ」は、どのように誕生したか、そしてほとんどのバンドが10年ももたずに解散する中、なぜ最もワイルドの集団のようにみえる「ローリング・ストーンズ」は、半世紀近くもグループを維持する…
詩と音楽の双方の出会い。それぞれに大きな刺激を受ける ▶(3)からの続き:パティがロック・アルバム『ホーシーズ』を生み出すまであと5年余り。24歳のパティは詩人になるという思いを抱きながら依然スクリブナーズ書店で働いていました。昼休みになると…
「ザ・ハイウェイ・マン」という作者名で、いろんな絵を描く ▶(2)からの続き:ハクニー・テクニカル・カレッジで2年目になると、シドはアートの才能を伸ばしはじめています。線描絵、スケッチ、水彩画、それに色鉛筆の上から水彩でウォッシュをかけたダ…
一年間、部屋に閉じこもってギターを独学で学んでいく ▶(2)からの続き:12歳の時、初めてギターを手にしたジョニーはそれから1年、部屋に閉じこもりっぱなしになります。部屋の中で1年中レコードをかけ、聴いては自己流でギターの弾き方を習得していた…
俳優の似顔絵を町の映画館が注文 ▶(2)からの続き:フェリーニの似顔絵漫画の噂は、町で唯一の映画館(フルゴール映画館)の支配人にまで届くようになっていました。支配人は映画館の入口のショーウィンドウに飾る俳優の似顔絵をフェリーニに注文してくれ…
「Mind Tree」(3)と(4)が逆になっております(すいません) 父と大人に対する不信感。<凶暴なモンスター>に ▶(2)からの続き:カートの「心の樹」は両親へのわだかまり、そして離婚に対する「罪の意識」でふくれあがっていました。父はカートに離…
はじめに: 映画『ワイルド・バンチ』『ビリー・ザ・キッド/21歳の生涯』『ガルシアの首』『わらの犬』『ゲッタウェイ』など、どれも忘れられない印象を刻み込む旧西部(オールド・ウェスト)劇をうみだしたサム・ペキンパー。いつもハリウッドの映画会社や…
両親の言い争いが日常の風景だった ▶(1)からの続き:マイアミで引っ越しする先々はどこも代わり映えしない同じような風景でした。通りをはさんで必ずあるのは、ドラッグストアやスーパーマーケット、雑貨店に食料品店でした。店の名前と通りの名前が違う…
ビョーク、11歳の時のアルバムより「アラブの少年」 /義父もミュージシャンとして参加 アイスランドの自然を讃える老画家へのオマージュ ▶(1)からの続き:「樺の木」のように内側にたえず樹液が生成されていたビョークの「マインド・ツリー(心の樹)」…
学校をドロップアウト、子供を養子にだす ▶(2)からの続き:パティはグラスボロー・ステート教員大学の卒業の直前に妊娠しました。パティは学校をドロップアウトし(妊娠したため、美術の教師課程から外された)、子供を産み、養子に出すことを決意します…
少年少女向けの新聞の「漫画」と「冒険小説」に夢中に ▶(1)からの続き:祖母の家で過ごした夏の出来事や「サーカス」との出会いの他に、フェリーニ少年の「心の樹」の栄養分になったものがあります。それはちょうどフェリーニが生まれた1920年頃に発売さ…
はじめに グローバルな音楽シーンの中でも際立った存在になって久しいアイスランド出身の女性ミュージシャン、ビョーク。ファースト・アルバム『デビュー』(1993年)発表以降、『ホモジェニック』『ヴェスパタイン』といった実験精神溢れたサウンド面だけで…
好んで読み返していた「短編小説」。最初の短篇小説の執筆には6年かかる ▶(2)からの続き:ボルヘスは「短編小説」のスナイパー、名手です。それはボルヘスの読書スタイルの傾向と習慣の結実でもあります。ボルヘスがつねに読み、好んで読み返していたの…