2011-02-01から1ヶ月間の記事一覧

種田山頭火の「マインド・ツリー(心の樹)」(1)- 山口・防府の大地主だった種田家。父の遊蕩三昧、女遊びで、母はノイローゼになり自殺。中学時代、俳句に熱中、「文芸同人雑誌」を発行

はじめに:郷土からもがれた”根っ子”。型破りの俳句を生みつづけた「漂泊の生涯」 俳人・種田山頭火には、「漂泊の生涯」という表現がよくついてまわります。わずかながら聞いた覚えもある「分け入っても分け入っても青い山」や「後ろ姿のしぐれてゆくか」と…

マーティン・スコセッシの「Mind Tree」(3)- 「リトル・イタリー3部作」はマーティン自身の「映し鏡」。記録映画『ウッドストック』を編集。両親に自分たちの幼少期のことを語らせたドキュメンタリー『イタリアン・アメリカン』

映画『タクシー・ドライバー』へとつながることになる初期映画『ミーンストリート』と合わせ鏡(一対)になるドキュメンタリー映画『イタリアン アメリカン』(1974年製作)。両親が暮らすリトル・イタリーのアパートで、両親に幼少期のことやイタリア・シシ…

マイケル・ジャクソンの「マインド・ツリー(心の樹)」(1)- マイケルの声は、母、そして母方の曾祖父の美声を継いだもの。USスチールの製鉄所に職を求め北上した両親の家族。祖父の厳格な気質を継いだ父ジョー

ジャクソン5から、ソロ・デビュー時のマイケル、ミュージカル 映画「ウィズ」に案山子役で演じた20歳の時のマイケルほか、多 くのインタビューを交えた映像バイオグラフィーになってます。 はじめに:「This is it!—これだ!」と叫ぶまで、無我夢中になって…

ジャック・ケルアックの「Mind Tree」(2)- 小学校時代についた渾名は「メモリーベイブ(記憶の天才)」。11歳「日記」を書きだし、自らつくった「新聞」を発行。15歳、父の印刷所が破産。作家への夢、諦める。アメフトに熱中

小学校時代についた渾名は、「メモリーベイブ(記憶の天才)」だった ▶(1)からの続き:6歳の時、ジャックは、教会付属の聖ルイと聖ヨセフ校というキリスト教系の小学校に通っています。教会付属の両小学校ではバイリンガル教育が行われていました。午前…

柳田国男(1)父と母の立場が逆転していた生家

毎晩「お化けの話」など話を聞かせた父。父と母が逆転していた生家松岡家。儒学者、神官、医師、教員と転職を繰り返した父。残された祖母の蔵書 はじめに:80歳を過ぎた晩年、自ら「柳田国男の誕生」の謎、「幼年期」に向った『遠野物語』『先祖の話』『蝸牛…

ロバート・デ・ニーロの「Mind Tree」(3)- 映画、舞台の端役でも役柄の徹底した調査・研究をつづける。オフ・ブロードウェイの舞台で評価を獲る。キャラクターの各要素が”数学”の問題のように映っていた 

内気で話すのが苦手、オーディションではパニックに陥る ▶(2)からの続き:オーディション用の<扮装写真>ファイルを編み出したのも、裏返せばデ・ニーロがあまりにも内気だったため、「扮装」せざるをえなかったためだったといえます。その内気さは、深…

滝沢(曲亭)馬琴の「マインド・ツリー(心の樹)」(1)- 5、6歳の頃、母が物語る「浄瑠璃」「草双紙」の筋を諳んじた。9歳の時、家老の父が死去、一家貧窮へ。14歳、主家から「逃亡」、江戸放浪。俳諧に染まる

『南総里見八犬伝』は、関東平野の南方、「安房(千葉)」の国が ユートピアとして描かれます。 はじめに:日本初の本格的職業作家だった「滝沢馬琴」 滝沢馬琴は、ほぼ原稿料だけで生計を立てることができる、つまり日本初の本格的職業作家とも言われていま…

ラースロー・モホリ=ナジの「マインド・ツリー(心の樹)」(1)- 2歳の時、父が賭け事に失敗し失踪。母の実家へ。父と一度だけの再会。12歳の時、「詩」を書き「文学」を読みだし、ドストエフスキーのような大作家になることを目標にたてる

はじめに:「光」の造形、「新しい視覚」を予言したモホリ=ナジ ラースロー・モホリ(モホイ)=ナジといえば、20世紀のモダン建築とモダンデザインの新たな潮流を生み出した「バウハウス」と、亡命先の米国シカゴの「ニュー・バウハウス」(現在はイリノイ工…

ロバート・キャパの「Mind Tree」(2)- 15、6歳の時、「文学」と「政治」に関心をもちだす。街頭デモで行進、逮捕、出国。ベルリンで左翼的亡命者のネットワークにつながる

15、6歳の時、「文学」と「政治」に関心をもちだす。ジャーナリストへの夢が生まれる ▶(1)からの続き:エンドレ(少年キャパ)が、「ジャーナリスト」の道を心に描くようになったのは、ギムナジウム第7学年、卒業の前年の16歳の年だったようです。「フォ…