2010-01-01から1年間の記事一覧

梶原一騎の「マインド・ツリー(心の樹)」(1)- 父方の知的な高森家と、大柄で激烈な気性の母方・佐藤家の遺伝子の「合作」。不良少年を可愛がっていた英語教師(後に編集者)の父 

はじめに:「スポ根」マンガを確立した「梶原一騎」 『あしたのジョー』『巨人の星』『タイガーマスク』『愛と誠』『空手バカ一代』『赤き血のイレブン』『柔道一直線』『夕焼け番長』『キックの鬼』など、あらためて思えば、少年期にお世話になった漫画やテ…

谷崎潤一郎の「Mind Tree」(2)- 幼少期に刻印された歌舞伎、下町の芝居小屋体験。小学校担当の独自の「早期教育」。12歳の時、皆で回覧雑誌『学生倶楽部』制作

「幼年時代」に対する谷崎潤一郎の思い ▶(1)からの続き:谷崎潤一郎は、後年自著『私の「幼年時代」について』の中で次のように述べています。 「自分が小説作家として今日まで成し遂げた仕事は、従来考えていたよりも一層多く、自分の幼少時代の環境に負…

アンリ・ルソーの「マインド・ツリー(心の樹)」(1)- 「ブリキ屋」で板金工の職人だった父が不動産狂いに(7歳の時、破綻)。小学校では内気で目立たず「図画」「音楽」が得意。「樹の町」と呼ばれるほどの故郷ラヴァル

ほとんどの作品に、不思議な背景として、密林の楽園として、「樹木」が描かれているのを見てみましょう はじめに:「樹木の画家」と言われるようになったアンリ・ルソー アンリ・ルソーは、49歳の時、パリ市の税関職員を”早期退職”し、フルタイムの絵描きに…

マン・レイの「Mind Tree」(3)- 22歳、「マン・レイ」と名乗り出す。勤めていた製図会社の噴射器を自作に応用。30歳の頃、「肖像写真家」を目標にしだす

Art Bird Books Websiteでも、「Mind Tree」を展開中です。「写真家のMind Tree」のコーナーへ。文章と違って「ツリー状」の紹介になっています。http://artbirdbook.com 22歳の時、「マン・レイ」と名乗り出す。その名前の由来とは ▶(2)からの続き:ニュ…

美輪明宏の「マインド・ツリー(心の樹)」(1)- 長崎花街「丸山遊郭」近くにあった生家のカフェ「世界」の隣は芝居小屋「南座」、向いには「近江屋楽器店」と「美術骨董屋」 

Art Bird Books Websiteでも、「Mind Tree」を展開中です。http://artbirdbook.com はじめに:「美輪明宏」の”今生”のはじまりへ 「この世」に咲いた一輪の花が「あの世=天上界」にまでものびたような「マインド・ツリー(心の樹)」をもつ「美輪明宏」。シ…

美空ひばりの「マインド・ツリー(心の樹)」(1)- 横浜・磯子区の「屋根なし市場」に生まれる。「歌声」は父と「山谷」に暮らす祖母から継ぐ。3歳で「小倉百人一首」をほぼ暗誦

はじめに:「昭和」のシンボル、その根源へ 日本歌謡史上最大のスターであり、「昭和」そのもののシンボル「美空ひばり」。「美空ひばり」は、まさに「昭和」が終焉した1989年に、名曲『川の流れのように』を発表したその年(前年に東京ドームで「不死鳥コン…

泉鏡花の「Mind Tree」(2)- 中学時代、異国の美少女が登場する小説を毎日愛読。15歳受験に失敗。友人宅で尾崎紅葉の『二人比丘尼色懺悔』を読む。17歳で上京するも1年間放浪生活

中学時代、異国の美少女が登場する小説を毎日愛読(森鴎外の『即興詩人』『舞姫』) ▶(1)からの続き:鏡太郎11歳、金沢高等小学校(今の中学校に相当)に入学しましたが、家の経済的な問題から、その年の内に一致教会派の真愛学校(翌年に北陸英和学校に…

YOSHIKI(X JAPAN/Violet UK)の「マインド・ツリー(心の樹)」(1)- 4歳で「ピアノ」を弾きたいと言い出す。長期の喘息入院中、ベッドの上で父が持参した「偉人伝」を飽かず読む。ベートーヴェンが佳樹の「英雄」に

はじめに:「YOSHIKI」の「荒魂」と「和魂」 「X JAPAN」のリーダーにして、プロデューサー、ドラマー、ピアニスト、作詞・作曲家として、また自身のプロジェクトViolet UKのリーダーとして、平成11年に催された「天皇陛下御即位十年をお祝いする国民祭典」…

ロバート・メイプルソープの「マインド・ツリー(心の樹)」(1)- エンジニアだった父の趣味は「写真」と「射的」。カトリック教会で培われた世界観と「ものの配置」。アクセサリー好きだった男の子 

メイプルソープの撮影スタジオで、ローリー・アンダーソンを撮影するR.メイプルソープ。スタジオは整然とし壁際は祭壇の様。 Art Bird Books Websiteでも、「Mind Tree」を展開中です。「写真家のMind Tree」のコーナーへ。文章と違って「ツリー状」の紹介に…

谷崎潤一郎の「マインド・ツリー(心の樹)」(1)- 米相場を印刷し売り出した銀座の「谷崎活版所」に誕生。母は「美人絵双紙」番附けの「大関」。「女系」の谷崎家

はじめに:自らの「文学」と「美学」の来歴を幼少期に帰した谷崎 『刺青』『卍』『鍵』『痴人の愛』といった性や官能を耽美的に描いた大胆なモチーフ、『春琴抄』『細雪』の妖しくも美しい女性礼讃のモチーフと、「谷崎文学」の”本能寺”は、「ロマンティック…

ルキノ・ヴィスコンティの「Mind Tree」(2)- 少年ルキノにあらわれだした「反抗精神」。4度の家出。20歳に軍学校へ、22歳で馬の調教師、美術商や骨董店に入り浸る

冒頭の映像は、イタリア最高峰の「ミラノ・ゴールド・カップ」(1932年)で、ヴィスコンティが調教した馬が優勝した時のシーン。ルキノ・ヴィスコンティ、26歳の時のこと。 少年ルキノにあらわれだした「反抗精神」。4度の家出 ▶(1)からの続き:シェイク…

コンスタンチン・スタニスラフスキーの「マインド・ツリー(心の樹)」(1)- 実家は織物業で大成功したブルジョアジーだったが、父はリアリズム文学の祖ゴーゴリ好きで私生児を妻にした。家庭での子供たちの学習方法の一つが「即興劇」だった 

はじめに:「スタニスラフスキー」という名前は、俳優としての芸名に過ぎなかった 演劇界で「スタニスラフスキー・システム」と言えば、ニューヨークのアクターズ・スタジオが採用しているリアリティを重視した俳優育成理論「メソッド演技法」のバックボーン…

泉鏡花の「マインド・ツリー(心の樹)」(1)- 父は加賀象眼の匠、叔父は宝生流シテ方。母の宝物の「草双紙」美しい絵が大好きに。9歳、母亡くす

はじめに:鏡花幻想のこと 小説『高野聖』『夜叉ケ池』といった近代の幻想文学の先駆者として知られる泉鏡花。『草迷宮』で寺山修司や花組芝居を虜にし(映画化と舞台化)、『外科室』『天守物語』は歌舞伎女形・坂東玉三郎を動かさずにはおられませんでした…

ジャニス・ジョプリンの「Mind Tree」(2)- ジャニスが生まれる前、ダンス音楽にのって店のテーブルの上で踊りまくっていた母。父は家族を引き連れて毎週末、公共図書館に通った 

ジャニスが生まれる前、ダンス音楽にのって、お店のテーブルの上に乗って踊りまくっていた母 ▶(1)からの続き:ついにドロシー一家(ジャニス・ジョプリンの実家のイースト家)は崩壊。母とドロシーの妹ミミが、アマリロを離れポート・アーサーのドロシー…

アーサー・C・クラークの「Mind Tree」(2)- お小遣いで買えず、昼休みに本屋で1週間かけてH.G.ウェルズの『宇宙戦争』を立ち読み。オラフ・ステーブルドンの『最後の、そして最初の人間』に<宇宙観>をくつがえされる

スリランカ・コロンボで暮らしていたアーサー・C・クラークのオフィス兼自宅の様子や、晩年までスキューバダイビングをしていたことなど、取材とアーサー・C・クラーク自身からのメッセージ グラマースクールの地下の溜まり場で見つけた『アスタウンディング…

ルー・サロメの「マインド・ツリー(心の樹)」(1)- ロシア皇帝の宮殿とエルミタージュ美術館近く、ロシア帝国の心臓部に生を受ける。幼少期、親密だった父から刻印された男性像

はじめに:才能ある男性に霊感を与えつづけたルー・サロメ 「サロメ」と聞けば、画家ギュスターヴ・モローやビアズリー、カラヴァッジオの絵画や、オスカー・ワイルドの戯曲、あるいはリヒャルト・シュトラウスのオペラなどが思い浮ぶでしょう。西欧の芸術家…

セルジュ・ゲンズブールの「Mind Tree」(2)- 19歳、巨匠フェルナン・レジェのもとで学び、22歳の時ユダヤ人教育センターで美術教師の職を得るも、「画家」になる夢消え去る

父は将来を心配し、ルシアンにギターを習わせた。いざという時、大道芸人として食べていけうように ▶(1)からの続き:父ジョセフは、息子ルシアンの行く末が心配でなりませんでした。戦争に経済の悪化、ユダヤ人であること。食べていけなくなる悪材料は揃…

ルキノ・ヴィスコンティの「マインド・ツリー(心の樹)」(1)- ヴィスコンティ家は、14世紀末の「ミラノ公国」の僭主。ヴィスコンティ家はミラノの文化「サロン」の継承者だった

はじめに:20世紀貴族のDNAー巧緻華麗と頽廃さ 華麗な舞台演出や美術セット、秀でた文芸性、美しい男優陣が彩る、映画『ルートヴィヒ』『ベニスに死す』『夏の嵐』『地獄に堕ちた勇者ども』『山猫』などの名作で知られる映画監督ルキノ・ヴィスコンティ。そ…

スティーブ・ウォズニアックの「Mind Tree」(2)- 小学3年時から「サイエンス・フェア」に出品し続ける。中学2で「加減算機」を制作。ハイスクールで出会ったエレクトロニクス教師

小学3年生の時から「サイエンス・フェア」に出品 ▶(1)からの続き:スティーブがベイ・エリアで開催される「サイエンス・フェア」に自ら制作した科学工作作品を出品するようになったのは、小学3年生の時からでした。最初の作品は、電球と電池を配線し小…

ロバート・デ・ニーロの「Mind Tree」(2)- ハイスクールは1学期で中退。ストリート・ギャングに(成りきれず)。19歳の時、編み出したオーディション用の<扮装写真>ファイル 

口下手だが創造には妥協しない父デ・ニーロ・シニアの資質 ▶(1)からの続き:デ・ニーロの口下手であるにもかかわらず創造性には妥協することを知らない資質は、父デ・ニーロ・シニアのものでした。デ・ニーロ・シニアは、画家ハンス・ホフマンのアートス…

セルジュ・ゲンズブールの「マインド・ツリー(心の樹)」(1)- 皆とはしゃぐこともできず、心はねじれるばかりの初等教育時代。無断欠席の常習犯。13歳でヘビースモーカー。ナボコフの『ロリータ』を読む

映画『スローガン』で共演したS.ゲンズブールとジェーン・バーキン。バーキンは高城剛氏とは一味も二味も違うゲンズブールにひと目惚れ。関係は急速に展開、1968年そのままゴールイン。ときにJ.バーキン20歳、S.ゲンズブール40歳。S.ゲンズブールにとってJ.…

Apple共同設立者スティーブ・ウォズニアックの「マインド・ツリー(心の樹)」(1)- 小学校4年生の時、贈られた「電子工作キット」で実践的になり、翌年「アマチュア無線」のアイデアに衝撃を受ける

はじめに:愛称は「ウォズの魔法使い」。幼少期に知った「魔法の原理」 スティーブ・ジョブズらとともにアップルの共同設立者となったスティーブ・ウォズニアックをとりあげます。2人はウォズが21歳の時(5歳年下のS.ジョブズはなんと16歳の時)、ヒューレ…

ロバート・デ・ニーロの「マインド・ツリー(心の樹)」(1)- 2歳の時、共に画家だった両親は精神分析医に言われるままに突如、離婚。小学校の学芸会で『オズの魔法使』の臆病者のライオンを演じる 

はじめに:変幻自在の「外面」と役作り ロバート・デ・ニーロといえば、「役作り」「演技」を極める役者として映画界でも演技派としての地位を不動のものとし、世界中の多くの役者たちに影響を与える存在になっています。若い頃よりハリウッド映画とは異質の…

スティーブン・スピルバーグの「Mind Tree」(2)- アウトドア派のスピルバーグ家。8ミリカメラは、当初、母が父の誕生日に贈ったもの。スティーブンが父の撮影に苦言!

8ミリカメラを手にする前。妹たちをつねに驚かせ、家の中はまるで「劇場」に ▶(1)からの続き:ディズニー映画を恐がっていたスティーブンが8ミリカメラを回しはじめるまでにはまだ2年余の時間があります。しかもその8ミリカメラは、母リアがスティー…

ジャニス・ジョプリンの「マインド・ツリー(心の樹)」(1)- 母ドロシーは街に名を轟かすほどのパワフルな声の持ち主、フラッパーで「解放された女性」だった

このインタビューは映画『ジャニス』にも収録されているものです。 はじめに:伝記本でも、まるでわからないジャニスの幼少期と家庭環境 1970年に27歳の若さで夭折したロックンロール・スター、ジャニス・ジョプリンのことは、少しでも60sカルチャーや音楽に…

アーサー・C・クラークの「マインド・ツリー(心の樹)」(1)- 父はかつて郵便局に務める「電気通信」技師、母も「モールス信号」解読の「電信技手」だった 

はじめに:奔放な「イマジネーション」と、リアルな「サイエンス・ファクト」の地平線 映画『2001年:宇宙の旅』(スタンリー・キューブリック監督)の共同原作者であり、20世紀の「SF(サイエンス・フィクション)作家」を代表するひとりアーサー・C・クラ…

ブリジット・バルドーの「Mind Tree」(2)- 「バレエ」のレッスンだけが不安と憂鬱を忘れされてくれた。学力があまりにも悪く修道院に入れられる 

「バレエ」のレッスンだけが不安と憂鬱を忘れされてくれた ▶(1)からの続き:9歳の時(1943年)には、バレエで踊っている時だけは幸せだったといいます。身体を動かすとまるで別人になったような気分でした。「バレエ」のレッスンだけが、家にいると襲い…

スティーブン・スピルバーグの「マインド・ツリー(心の樹)」(1)- 学校生活に馴染めず、”うすのろ”という渾名だった。アイゼンハワー時代のテレビっ子。映画は”両親公認”のディズニー映画しか見れなかった

はじめに:S.スピルバーグを取りあげた理由めいたもの 映画監督というより「製作総指揮(プロデューサー)」としての方が目につくようになって久しいスティーブン・スピルバーグ。フィルムメーカーというより企業のCEO(最高経営責任者)のような存在だとも…

ダライ・ラマ14世の「Mind Tree」(2)- 寂しい記憶が多い幼年期。読み書きを習うだけでなく、<知的能力>の向上がめざされるチベットの少年教育

寺院に預けられる。寂しい記憶が多い幼少時 ▶ダライ・ラマの「転生者」が発見されたというメッセージを、首都ラサに届けるために往復半年ほど費やされました。中国の電信を使えば、その地のすべての権限を要求する青海省の省長や中国政府がどう対応してくる…

マン・レイの「Mind Tree」(2)- 高校時代に機械製図に関心をもち、建築や工学、レタリングの基礎技能をものに。その技能を元手に働き、ニュージャージーの小さな芸術村へ

Art Bird Books Websiteでも、「Mind Tree」を展開中です。「写真家のMind Tree」のコーナーへ。文章と違って「ツリー状」の紹介になっています。http://artbirdbook.com 高校時代に、機械製図に関心をもち、建築や工学、レタリングの基礎技能をものにした ▶…