2010-01-01から1年間の記事一覧
はじめに:「スポ根」マンガを確立した「梶原一騎」 『あしたのジョー』『巨人の星』『タイガーマスク』『愛と誠』『空手バカ一代』『赤き血のイレブン』『柔道一直線』『夕焼け番長』『キックの鬼』など、あらためて思えば、少年期にお世話になった漫画やテ…
「幼年時代」に対する谷崎潤一郎の思い ▶(1)からの続き:谷崎潤一郎は、後年自著『私の「幼年時代」について』の中で次のように述べています。 「自分が小説作家として今日まで成し遂げた仕事は、従来考えていたよりも一層多く、自分の幼少時代の環境に負…
ほとんどの作品に、不思議な背景として、密林の楽園として、「樹木」が描かれているのを見てみましょう はじめに:「樹木の画家」と言われるようになったアンリ・ルソー アンリ・ルソーは、49歳の時、パリ市の税関職員を”早期退職”し、フルタイムの絵描きに…
Art Bird Books Websiteでも、「Mind Tree」を展開中です。「写真家のMind Tree」のコーナーへ。文章と違って「ツリー状」の紹介になっています。http://artbirdbook.com 22歳の時、「マン・レイ」と名乗り出す。その名前の由来とは ▶(2)からの続き:ニュ…
Art Bird Books Websiteでも、「Mind Tree」を展開中です。http://artbirdbook.com はじめに:「美輪明宏」の”今生”のはじまりへ 「この世」に咲いた一輪の花が「あの世=天上界」にまでものびたような「マインド・ツリー(心の樹)」をもつ「美輪明宏」。シ…
はじめに:「昭和」のシンボル、その根源へ 日本歌謡史上最大のスターであり、「昭和」そのもののシンボル「美空ひばり」。「美空ひばり」は、まさに「昭和」が終焉した1989年に、名曲『川の流れのように』を発表したその年(前年に東京ドームで「不死鳥コン…
中学時代、異国の美少女が登場する小説を毎日愛読(森鴎外の『即興詩人』『舞姫』) ▶(1)からの続き:鏡太郎11歳、金沢高等小学校(今の中学校に相当)に入学しましたが、家の経済的な問題から、その年の内に一致教会派の真愛学校(翌年に北陸英和学校に…
はじめに:「YOSHIKI」の「荒魂」と「和魂」 「X JAPAN」のリーダーにして、プロデューサー、ドラマー、ピアニスト、作詞・作曲家として、また自身のプロジェクトViolet UKのリーダーとして、平成11年に催された「天皇陛下御即位十年をお祝いする国民祭典」…
メイプルソープの撮影スタジオで、ローリー・アンダーソンを撮影するR.メイプルソープ。スタジオは整然とし壁際は祭壇の様。 Art Bird Books Websiteでも、「Mind Tree」を展開中です。「写真家のMind Tree」のコーナーへ。文章と違って「ツリー状」の紹介に…
はじめに:自らの「文学」と「美学」の来歴を幼少期に帰した谷崎 『刺青』『卍』『鍵』『痴人の愛』といった性や官能を耽美的に描いた大胆なモチーフ、『春琴抄』『細雪』の妖しくも美しい女性礼讃のモチーフと、「谷崎文学」の”本能寺”は、「ロマンティック…
冒頭の映像は、イタリア最高峰の「ミラノ・ゴールド・カップ」(1932年)で、ヴィスコンティが調教した馬が優勝した時のシーン。ルキノ・ヴィスコンティ、26歳の時のこと。 少年ルキノにあらわれだした「反抗精神」。4度の家出 ▶(1)からの続き:シェイク…
はじめに:「スタニスラフスキー」という名前は、俳優としての芸名に過ぎなかった 演劇界で「スタニスラフスキー・システム」と言えば、ニューヨークのアクターズ・スタジオが採用しているリアリティを重視した俳優育成理論「メソッド演技法」のバックボーン…
はじめに:鏡花幻想のこと 小説『高野聖』『夜叉ケ池』といった近代の幻想文学の先駆者として知られる泉鏡花。『草迷宮』で寺山修司や花組芝居を虜にし(映画化と舞台化)、『外科室』『天守物語』は歌舞伎女形・坂東玉三郎を動かさずにはおられませんでした…
ジャニスが生まれる前、ダンス音楽にのって、お店のテーブルの上に乗って踊りまくっていた母 ▶(1)からの続き:ついにドロシー一家(ジャニス・ジョプリンの実家のイースト家)は崩壊。母とドロシーの妹ミミが、アマリロを離れポート・アーサーのドロシー…
スリランカ・コロンボで暮らしていたアーサー・C・クラークのオフィス兼自宅の様子や、晩年までスキューバダイビングをしていたことなど、取材とアーサー・C・クラーク自身からのメッセージ グラマースクールの地下の溜まり場で見つけた『アスタウンディング…
はじめに:才能ある男性に霊感を与えつづけたルー・サロメ 「サロメ」と聞けば、画家ギュスターヴ・モローやビアズリー、カラヴァッジオの絵画や、オスカー・ワイルドの戯曲、あるいはリヒャルト・シュトラウスのオペラなどが思い浮ぶでしょう。西欧の芸術家…
父は将来を心配し、ルシアンにギターを習わせた。いざという時、大道芸人として食べていけうように ▶(1)からの続き:父ジョセフは、息子ルシアンの行く末が心配でなりませんでした。戦争に経済の悪化、ユダヤ人であること。食べていけなくなる悪材料は揃…
はじめに:20世紀貴族のDNAー巧緻華麗と頽廃さ 華麗な舞台演出や美術セット、秀でた文芸性、美しい男優陣が彩る、映画『ルートヴィヒ』『ベニスに死す』『夏の嵐』『地獄に堕ちた勇者ども』『山猫』などの名作で知られる映画監督ルキノ・ヴィスコンティ。そ…
小学3年生の時から「サイエンス・フェア」に出品 ▶(1)からの続き:スティーブがベイ・エリアで開催される「サイエンス・フェア」に自ら制作した科学工作作品を出品するようになったのは、小学3年生の時からでした。最初の作品は、電球と電池を配線し小…
口下手だが創造には妥協しない父デ・ニーロ・シニアの資質 ▶(1)からの続き:デ・ニーロの口下手であるにもかかわらず創造性には妥協することを知らない資質は、父デ・ニーロ・シニアのものでした。デ・ニーロ・シニアは、画家ハンス・ホフマンのアートス…
映画『スローガン』で共演したS.ゲンズブールとジェーン・バーキン。バーキンは高城剛氏とは一味も二味も違うゲンズブールにひと目惚れ。関係は急速に展開、1968年そのままゴールイン。ときにJ.バーキン20歳、S.ゲンズブール40歳。S.ゲンズブールにとってJ.…
はじめに:愛称は「ウォズの魔法使い」。幼少期に知った「魔法の原理」 スティーブ・ジョブズらとともにアップルの共同設立者となったスティーブ・ウォズニアックをとりあげます。2人はウォズが21歳の時(5歳年下のS.ジョブズはなんと16歳の時)、ヒューレ…
はじめに:変幻自在の「外面」と役作り ロバート・デ・ニーロといえば、「役作り」「演技」を極める役者として映画界でも演技派としての地位を不動のものとし、世界中の多くの役者たちに影響を与える存在になっています。若い頃よりハリウッド映画とは異質の…
8ミリカメラを手にする前。妹たちをつねに驚かせ、家の中はまるで「劇場」に ▶(1)からの続き:ディズニー映画を恐がっていたスティーブンが8ミリカメラを回しはじめるまでにはまだ2年余の時間があります。しかもその8ミリカメラは、母リアがスティー…
このインタビューは映画『ジャニス』にも収録されているものです。 はじめに:伝記本でも、まるでわからないジャニスの幼少期と家庭環境 1970年に27歳の若さで夭折したロックンロール・スター、ジャニス・ジョプリンのことは、少しでも60sカルチャーや音楽に…
はじめに:奔放な「イマジネーション」と、リアルな「サイエンス・ファクト」の地平線 映画『2001年:宇宙の旅』(スタンリー・キューブリック監督)の共同原作者であり、20世紀の「SF(サイエンス・フィクション)作家」を代表するひとりアーサー・C・クラ…
「バレエ」のレッスンだけが不安と憂鬱を忘れされてくれた ▶(1)からの続き:9歳の時(1943年)には、バレエで踊っている時だけは幸せだったといいます。身体を動かすとまるで別人になったような気分でした。「バレエ」のレッスンだけが、家にいると襲い…
スティーブン・スピルバーグの「マインド・ツリー(心の樹)」(1)- 学校生活に馴染めず、”うすのろ”という渾名だった。アイゼンハワー時代のテレビっ子。映画は”両親公認”のディズニー映画しか見れなかった
はじめに:S.スピルバーグを取りあげた理由めいたもの 映画監督というより「製作総指揮(プロデューサー)」としての方が目につくようになって久しいスティーブン・スピルバーグ。フィルムメーカーというより企業のCEO(最高経営責任者)のような存在だとも…
寺院に預けられる。寂しい記憶が多い幼少時 ▶ダライ・ラマの「転生者」が発見されたというメッセージを、首都ラサに届けるために往復半年ほど費やされました。中国の電信を使えば、その地のすべての権限を要求する青海省の省長や中国政府がどう対応してくる…
Art Bird Books Websiteでも、「Mind Tree」を展開中です。「写真家のMind Tree」のコーナーへ。文章と違って「ツリー状」の紹介になっています。http://artbirdbook.com 高校時代に、機械製図に関心をもち、建築や工学、レタリングの基礎技能をものにした ▶…