2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧
はじめに 映画『タクシー・ドライバー』、『レイジング・ブル』、『ミーン・ストリート』、『キング・オブ・コメディ』、『最後の誘惑』、『ニューヨーク・ニューヨーク』『グッド・フェローズ』など、マーティン・スコセッシの映画は、どれもスコセッシ自身…
「本能」と「運」を重視していた少年時代 ▶(1)からの続き:生まれつき「直感」の鋭い少年だったフランシスは、「運」が人生にもたらすものがあることを重視していました。ベイコン家が頻繁にアイルランドへ移住したり、また英国に戻ったり、英国内でも転…
映画『into the Wild』を監督したショーン・ペンと 『荒野へ』の著者ジョン・クラカワーが語ります 母ビリーの父ローレンは、<社会に適応し難い気質>の持ち主だった ▶(1)からの続き:映画『into the Wild(荒野へ)』では、母ビリーの父ローレン・ジョ…
はじめに:「ギターの神」と呼ばれた時、極度の薬物依存、アルコール依存だった ルースターズのギタリストにはじまり、伝説的バンドのヤードバーズ、実験的な即興演奏を追求したクリームやブラインド・フェイス、名曲『レイラ』を生み出したデレク・アンド・…
屋根裏部屋で父の残していったものを”発見”し、父が本当に目指していたことを初めて知る ▶(1)からの続き:叔母夫婦の家のガレージの上にあった屋根裏部屋は、まるで「一族博物館」とでもいえる記憶と歴史が積み込まれていました。古家具や照明器具、壁紙…
10代の半ば、「家」とは、”不幸”が起こりうる場所なんだと考えるようになる ▶(1)からの続き:界隈の2ブロック内の世界や庭に広大無限の一つの宇宙を感受してしまう少年デイヴィッドの感性は、どこにでもある一本の樹さえ、もはや「謎」に包まれた得体の…
聞いた話をすぐに”真似”てみるジミー。ディズニー・アニメも即興で演じる ▶(1)からの続き:まだ4歳にならんかとしている頃、ジミーは家の裏庭に小さなリンゴの果樹園をつくろうとしたことがありました。それは母から聞いた開拓時代の伝説の聖人ジョン・…
コーヒーハウスで知り合った女性に、ウディ・ガスリーは絶対に聴かなければならないと諭される ▶(2)からの続き:コーヒーハウスで知り合った若い女優に、ウディ・ガスリーの歌を絶対に聴かなくてはならないと諭されるディランの「心の樹」が、ハイウェイ6…
はじめに:「夢」のこと 映画『ツイン・ピークス』や『ブルー・ベルベッド』、そして『イレイザー・ヘッド』『エレファント・マン』から『ロスト・ハイウェイ』にいたるまで、映画監督デイヴィッド・リンチは、観る者の心を掻き乱す異様な気色の映画を次々に…
はじめに:映画『荒野へ』に描かれたことと、描かれなかったこと クリストファー・ジョンソン・マッカンドレスは、独りアラスカの荒野に身を投げ入れ、1992年に、24歳の若さで廃車のバスの中で遺体が発見されたアメリカの一人の青年です。写真集好きな人にと…