デイヴィッド・リンチ

デイヴィッド・リンチの「Mind Tree」(2)- 朝起きが大の苦手、建築事務所と額縁屋をクビになる。真っ黒に近い絵を描きだす。リンチ映画の出発点へ

10代の半ば、「家」とは、”不幸”が起こりうる場所なんだと考えるようになる ▶(1)からの続き:界隈の2ブロック内の世界や庭に広大無限の一つの宇宙を感受してしまう少年デイヴィッドの感性は、どこにでもある一本の樹さえ、もはや「謎」に包まれた得体の…

デイヴィッド・リンチの「マインド・ツリー(心の樹)」(1)- 父は米国農務省の研究者、樹木の病気や昆虫に関する実験をしていた。広大な森の入口のような場所へ頻繁に引っ越す

はじめに:「夢」のこと 映画『ツイン・ピークス』や『ブルー・ベルベッド』、そして『イレイザー・ヘッド』『エレファント・マン』から『ロスト・ハイウェイ』にいたるまで、映画監督デイヴィッド・リンチは、観る者の心を掻き乱す異様な気色の映画を次々に…