フランシス・ベイコン

フランシス・ベイコンの「Mind Tree」(2)- 「自分の本性にまかせて漂流し、どこに行き着くか試す」。「病理学」への関心。そしてピカソの素描から「啓示」を受ける 

「本能」と「運」を重視していた少年時代 ▶(1)からの続き:生まれつき「直感」の鋭い少年だったフランシスは、「運」が人生にもたらすものがあることを重視していました。ベイコン家が頻繁にアイルランドへ移住したり、また英国に戻ったり、英国内でも転…

フランシス・ベイコンの「マインド・ツリー(心の樹)」(1)- 軍人あがりの父は内気で繊細な息子を好かず、ジコチューの母は自分の社交に忙しい人だった

はじめに:自身に「謎(エニグマ)」をかけた20世紀美術最大の”巨匠” 自身が望んだように20世紀現代美術のなかでも最も「謎(エニグマ)」に包まれたアーティストとなったフランシス・ベイコン。その物議を醸してきた作品群にはベイコン自身がかけたヴェール…