セルゲイ・エイゼンシュタイン

セルゲイ・エイゼンシュタインの「Mind Tree」(2)- 12歳の時、母が家を去る。「絵」と「読書」に向う。父からは「技師」になるよう説得。19歳の時、ダ・ヴィンチと内的つながりを”発見”、後継者になる運命を確信

映画『十月』(1927年)より 12歳の時、母が家を去る。家の中はまるで”空き地”に ▶(1)からの続き:「道化師」になって、もう一人の自分をつくり出さなくてはならなかった心理的背景には、母の突然の家出もあったようです。サンクトペテルブルグに父と乳母…

セルゲイ・エイゼンシュタインの「マインド・ツリー(心の樹)」(1)- 建築技師の父、うわべだけの家庭。乳母がもたらしたロシアの「大地」の匂い。ロシア・バロック建築とサーカスへの関心。「道化師」に自らを映し出した少年時代

はじめに:映画を進化させた「モンタージュ理論」は、「日本語」の<漢字>の学びからやってきた 映画『戦艦ポチョムキン』の製作で、「モンタージュ理論」を確立したセルゲイ・エイゼンシュタインは、映画史のなかでも極めて重要な位置を占めています。『戦…