ジェイムズ・ジョイス

ジェイムズ・ジョイス「Mind Tree」(3)-『ユリシーズ』出版まで

パリ→スイス→トリエステへ。ベルリッツ語学学校で教える ▶(2)からの続き:『スティーブン・ヒアロウ(Stephen Hero)』は少年期から青年期、そして芸術家として自覚し、パリに旅立つまでを振り返った内容の自叙伝的小説でした。後の『若き日の芸術家の肖像…

ジェイムズ・ジョイスの「Mind Tree」(2)-「エピファニー」を記録しはじめる

語学学校「ベルリッツ」で仕事を得るために向かった町トリエステ 『ダブリン市民』に映し込んだ少年期から成年期 ▶(1)から続く:ジョイスの”樹”は、1902年(20歳)にパリに留学(脱出)するまで、自身にとって醜悪で鬱陶しい”土壌”と”水”と”空気”と”光”の…

ジェイムズ・ジョイスの「マインド・ツリー(心の樹)」(1)-周囲と協調できない体質

アイルランドの憂鬱な時代に生まれる 長期の翻訳期間を経て日本語訳された20世紀史上最難関の文学であり、20世紀に最も影響力のあった著書でもある『ユリシーズ』、そして『フィネガンズ・ウエイク』を著したジェイムズ・ジョイス。マルセル・プルーストやウ…