マルセル・デュシャン
18歳の時、「マティス」を”発見”する。セザンヌの影響のこと ▶(2)からの続き:18歳の時(1905年)、デュシャン(以降、デュシャン、あるいはM.デュシャンと表記)は、サロン・ドートンヌで「マティス」を”発見”します。赤や青でべったり塗りわけた鮮烈な…
長兄のガストン(ジャック・ヴィヨン)が、マルセルの素描の「師」だった ▶(1)からの続き:マルセルは7年間通うリセ・コルネイユで(10歳〜17歳まで)、兄たちと同じく、ルーアンの美術学校でも教えていたフィリップ・ザシャリーからいわゆる正統的な素…
はじめに:何か別のものへの「窓」-「大ガラス」 20世紀美術は、マルセル・デュシャンがいなかったら、その展開はおおきく「遅延」したか、コンテンポラリー・アートの展示品の前で観客はあまり悩まなくてすんだことでしょう。すでに20世紀初頭、美術館は巨…