マルセル・デュシャンの「階段を降りる裸体」:ジュール・マレー➤リレーション


まあ、なんと素晴らしい動画でしょう! マルセル・デュシャンマン・レイとチェスをしている動画です。といってもこれはルネ・クレールの映画『幕間』からのもの。実際スウェーデンのバレエの幕間に映写されたもの。シャンゼリゼの屋根の上で撮影され、チェス盤に”くるくる動き回る自動車のある風景が映し込まれます! 1924年に、ということは彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも(大ガラス)」(1915-23)の翌年ということになります。1911年から制作された(デュシャンの作品は何年制作というより何年にもまたがっている)。あの有名な作品『階段を降りる裸体』は、ジュール・マレイが撮影した高速度写真にインスピレーションを受けて制作したものだった。駈けている馬やフェンシングをする男たちなど様々な運動を瞬間ごとに切り取って画定していくあの写真群だ。写真の中で解剖されパーツとも化した人間はキュビズム未来派とは別種の物語をつむぎだしていくことになる。『独身者の機械』や『チョコレート磨砕器』『急速な裸体によって取り囲まれた王と女王』だ。動画では最後にどこからか水が降ってきて(実際にはデュシャンに大きな影響を与えたフランスス・ピカビアが水まきホースから水を撒いたもの)、2人の姿は消え去っています。む。む。another inspiration、DADA。